生物のゲノム配列が次々に決定され、様々な生物の構成遺伝子の全容が明らかにされるにつれ、これらの遺伝子の機能、つまり蛋白質の機能を解明することの重要性がますます増大している。
蛋白質はポリペプチド鎖が正しく折りたたまれ適切な立体構造を形成する時にはじめてその機能を発揮する。しかし、蛋白質がどのような機構で固有の三次構造を形成するのか、またどのような機構で機能を示すのかについてはまだ明らかにされていない。
本講座では、超好熱菌や低温菌由来蛋白質の極限環境適応機構の解析や、蛋白質の構造ー機能相関、構造ー安定性相関、構造ー配列相関の解析などを通して、 「蛋白質の構造構築機構や機能発現機構を明らかにする」ことを目指している。